AXCR2025完走:Tras Power135 TRD HILUXの挑戦と持続可能な技術開発
- Tras Official

- 9月1日
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更新日:1 日前
2025年8月8日から16日まで、タイ王国で開催された「アジアクロスカントリーラリー(AXCR2025)」は、30周年を記念する大規模な大会となりました。チーム「Tras Power135 TRD HILUX」は、無事に完走を達成し、特別賞を受賞いたしました。

パタヤでのセレモニアルスタートから始まり、雨やスコールに見舞われた厳しい環境を乗り越え、チーム一丸となってゴールにたどり着きました。車両はハイラックスGRスポーツ2025(オーストラリア仕様)をベースに、Trasの天然繊維製ボディを搭載しました。このボディは、スイスBcomp社のampliTex™とpowerRibs™を使用した亜麻由来のナチュラルファイバープリプレグで作られ、草の質感を活かした独特のデザインが特徴です。カーボン製パーツに比べ、製造から廃棄までのCO2排出量を最大85%削減する環境性能を実現しています。レースでは、Leg1のハイスピードセクションやロックセクションでのスタックによるタイムロス、Leg2でのスコールや埃による視界不良、タイヤのショルダー損傷(計4本使用不可)など、試練が続きました。Leg6はカンボジア国境近くのルートが安全上の理由でキャンセルされましたが、TRDの技術チームがリアアッパーアームマウントを鉄板から作り直すリペア作業にあてました。Leg7では車両の高い性能と門馬選手のナビゲーションにより、41番手スタートから16位まで順位を上げました。WÜRTHのケミカル製品による毎日のメンテナンスと、Motulの植物由来オーガニックベースオイルが、車両の安全性を支えました。このオイルは高い性能を保ちつつ、CO2吸収効果のある植物原料を使用しており、環境負荷を低減します。チーム「Tras Power135 TRD HILUX」の天然繊維製ボディを始めとした、環境負荷への先進的で前向きな取り組みはAXCRに評価され、AXCR2025特別賞を受賞いたしました。
Trasとして今年も完走できたことを嬉しく思います。パートナー企業の皆様、そして応援してくださった皆様に心より感謝いたします。天然繊維ボディの可能性を過酷なラリーで検証できたことは、今後の技術開発の大きな一歩です。これからも、環境とパフォーマンスの両立を目指し、Trasは挑戦を続けます。応援ありがとうございました。
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